
木村拓哉主演の映画『無限の住人』が大コケしたと世間から言われています。そして大コケの原因が佐藤健にあるとまで言われだす始末...
私も主人と試写会を見にいったのですが後に大コケしたと聞いて妙に納得...
その理由とは...感想を交えて映画『無限の住人』を紹介していきます。
映画が大コケした原因とは
💡1番の挑戦は何でしたか?
三池監督「一番の挑戦はやっぱり木村拓哉と対決すること。主人公は不死身の男。いま日本で演じられる人間は木村拓哉しかいない。彼に万次を演じてもらはなければ始まらなかったです。」#無限の住人 #カンヌ映画祭 pic.twitter.com/OPYazUtjYL— 映画『無限の住人』公式 (@mugenmovie) 2017年5月18日
まず『無限の住人』はコミックが原作です。
実写化がきわめて困難なコミックを映画化という触れ込み。私はコミックを知らないためコミックの世界観は全く分かりません。
原作はコミックのアカデミー賞と称されるウィル・アイズナーマンガ業界賞の最優秀国際作品賞を受賞したコミックです。
そんな評価の高いコミックですが映画は...
原作を知らなくても原作の内容を無理やり141分の映画に詰め込んだ感あり。
ぶった切りテンタテインメントとあるように殺陣は確かにスゴイですが、カッコよさや爽快感を感じることはなく全編通して血みどろの血まみれ。
女性の私が特に不快に感じたのが直接的ではないが女性の暴行シーンがちょくちょくあること。これは何より不快でした。
映画を観終わった後に感じたこと...
- これだけの役者を揃えているのに何を観客に見せたいのか監督の意図が分からない期待外れ感。
- 木村拓哉がいつものこなれた感じの演技を見せてたなぁ~という印象。
そして大コケの原因に『佐藤健』の名が...何故?
佐藤健と比べられる理由とは
同じ殺陣を見せる映画として真っ先に思い浮かべるのが映画『るろうに剣心』だから。
それもそのはず。映画『無限の住人』のエクゼクティブプロデューサーは映画『るろうに剣心』と同じなんです。
ともに殺陣のアクションシーンがウリの『るろうに剣心』と『無限の住人』。どうしても主演の演技力を比較してしまうからに他なりません。
佐藤健はカメレオン俳優とも呼ばれていて映画の登場人物にスーと馴染むんですよね。どんな映画の役もぴったりと感じる。
例えば映画『亜人』では『るろうに剣心』とは一味違ったアクションを見せます。
更に2017年12月16日公開の映画『8年越しの花嫁』では、原因不明の病におかされた彼女を懸命に支え続ける一途な彼氏役を演じます。
プライベートでは何かと女性関係の噂の絶えない佐藤健さんですが...演技となるとどの役を演じてもその役柄に馴染んで映画に感情移入できるんですから不思議。
一方の木村拓哉は良くも悪くも何を演じても木村拓哉
THE 木村拓哉
それに加えてSMAPの解散がありました。特に木村さんは『裏切り者』という悪い印象があったのでそれも関係してきたのかもしれません。
本当に大コケだったのか?世間の評価
映画レビューサイトとして一番有名なYahoo!映画の評価を見ていきましょう!
4,700件評価がある中で3.76点という評価は決して悪いわけではありません。
次に木村拓哉が主演した山田洋次監督の時代劇映画『武士の一分』の評価。1,647件の評価で3.63点。
比べても決して評価が悪いわけではありません。
評価が悪いというのはこうゆう映画のことです。
映画『無限の住人』と同じく豪華キャストを起用した三池崇史監督の映画『テラフォーマーズ』という作品。
大コケの理由は興行収入にあり?
SMAP解散の話題が過熱しており木村拓哉はSMAP解散の元凶とまで言われました。映画の宣伝のためこれまでになくテレビ番組での宣伝を展開していた木村拓哉さん。『木村史上最大の宣伝活動』とも言われたほど...
そしてSMAP解散後の第1弾の映画。木村さん自身が主演した時代劇映画『武士の一分』(2006年)以来、11年ぶりの時代劇物。
いろんな意味で注目度が高かった。メディアは注目度の高い木村拓哉主演ということで憶測の目標興行収入100億円と報道していたのですが蓋をあけてみれば...
映画公開のスタートダッシュでランキングが5位。
同時期に公開された同じコミック原作の実写映画『帝一の國』にも負ける。
なにより公開3週目の『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』にも負けてしまう始末。
- SMAP解散もあり注目度も高い。
- 大々的にテレビ番組に出演しては映画の宣伝をしていた。
- 第70回カンヌ国際映画祭の「アウト オブ コンペティション部門」として公式選出された。
そんな注目度が高い中での最終興行収入が10億円だったこと。
注目度の高さからメディア発信の目標興行収入は100億円。何より木村拓哉自身が主演した同じ時代劇映画『武士の一分』の興行収入40億円を超えることができなかったことでメディアでの”大コケ”というニュースが多かった。
それが実際の映画の評価以上に話題となり大コケの理由となってしまったのでしょう。
木村拓哉の次の展開とは
SMAP解散を経て木村拓哉が向かう次の展開とは...
メディアが作ったスーパースターという殻を破り捨て役者:木村拓哉を作っていくのではないでしょうか。
映画『無限の住人』での結果はある意味スーパースターという仮面を外す良い機会になったのではないかと感じます。
これまでなら実現しなかった嵐の二宮くんと映画で共演することが決まりました。来年公開(時期未定)の映画「検察側の罪人」
世間の逆風もあり木村拓哉が主演したら大ヒットとなる存在ではなくなったというのを感じているのではないかと思わせます。
以前テレビで木村拓哉の未来を占った話をしていました。
役者として評価されるのが70歳からという占いがでたことを話していました。
注目されるからこそ過去の作品と比べられたりセンセーショナルにメディアで報道されたりするのです。だからやっぱり木村拓哉さんはスーパースターであることには変わりないのです。
まとめ
個人的にはカップルや夫婦にはオススメできない映画です。私が主人と映画を見に行った際は女性が多かったのですが、twitterの感想を見ると男性の方が多く感じました。
映画のリピーターになる女性の心をつかめなかったのが原因ではないでしょうか?
- 不死身である理由がピンとこない
- 血みどろシーンが多い
- 女性を暴行する不快なシーンがある
女性の私が面白くなかったと思う理由です。
しかし映画のエンディングで流れたMIYAVIの音楽には魅了されました。MIYAVIを初めて聞いた主人も『あの音楽はカッコよかった』と。
ちなみにキャストは本当に豪華です。キャストの中で個人的に一番好きだったのは戸田恵梨香でした。性格が男前~~って思いましたよ。
<キャスト一覧>
杉作花
福士蒼汰
市川海老蔵
戸田恵梨香
北村一輝
満島真之介
栗山千明
市原隼人
山崎努
ただこれは私達夫婦の感想です。三池崇史監督は挑戦的な映画を撮ると言われていて海外では評価の高い監督でもあります。
そういった意味で木村拓哉が主演している目線で見るのではなく三池崇史監督作品という目線で観てこれまでの三池監督作品と比べる楽しみ方がいいのではないでしょうか!!
あっ!でも映画『テラフォーマーズ』という作品はまれに見るつまらなさです。逆にどれだけつまらないか気になる方は是非どうぞ...