
9月30日に公開された映画「亜人」を主人と見てきました。
私は原作も読んでいない、TVアニメも見ていない状態。
一方の主人は、原作もTVアニメも見ている状態。
そんな2人が映画を見た結果、私が感じたことは
原作もTVアニメも先に見るな!!ってことです。
どうゆうことか実写映画「亜人」を見た感想と合わせてお伝えしていきます。
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実写映画『亜人』あらすじ
※ストーリーの起承転結の結末のネタバレなしです※
あらすじの前にまず亜人ってなんぞやを説明する必要があります。
【亜人】(あじん)とは
死んだ状態から生き返ることができる不死身の人間のこと。ただし死ぬまでの痛みは普通の人間と同じように感じる。
死んだ状態にならないと命を繰り返すことができない。よって死なないようなケガだと苦しいままで痛みを感じる。
この特性を利用して自ら即死状態となり、身体を完全な状態に蘇生させる手段をとりながら戦うことができる。
更に亜人には特殊能力があり自分の化身である「黒い幽霊=クロちゃん=IBM(呼ばれ方が違うだけで同じもの)」を操ることができる。
亜人は死ぬと身体を完全に元の状態に蘇生できる。その特性を活かして○○○○○ができるのだが・・・(映画の結末部分にふれるのでふせています)
実写映画『亜人』のネタバレなしダイジェスト
病気の妹を治すため医者を志す研修医の永井(佐藤 健)は突然事故にあい死んでしまう。しかし死んだはずの永井は事故のあと生き返るのだ。彼は亜人だったのである。
そして永井は国内3人目の亜人として政府に拘束されてしまう。
命を繰り返す亜人を政府は保護するという名目の元、人体実験をおこないモルモットとして利用する。モルモットとして政府によって人体実験が繰り返されている永井(佐藤健)のもとへ、佐藤(綾野剛)と田中(城田優)が永井を救い出すためやってくる。
佐藤や田中も実は亜人で、永井と同じく政府から人体実験を繰り返し受けていたのだ。
政府から人体実験を受けていた永井を救い出しにきた彼らの目的とは・・・
亜人が安心して暮らせる世界を築くこと
非人道的な人体実験をおこなう政府だが世間にはその事実をひた隠しにしていた。
亜人である佐藤や田中は、そんな政府に制裁を加えるかのように次々に人を殺していく。
佐藤と田中によって永井は人体実験から解放されたが政府への恨みはありつつも佐藤の思想を永井は理解できず仲間になることを拒むのである。
モルモットにされていた政府からも追われる
政府に恨みをかかえ亜人が暮らす理想郷を目指す佐藤からも逃れる
病気の妹をつれ偶然出会ったおばあちゃんの元で永井は身を隠すことになる。
いっほう佐藤は亜人の特別自治区として東京都を明け渡すように政府に要求する。要求をのめない場合、佐藤が人体実験となって作られた兵器ガスを東京にばらまくというのだ。
永井は亜人としての自分にとまどいながら亜人の能力を開花させ徐々に受け入れいく。人体実験された政府に恨みを持ちながらも、同じ亜人である佐藤の思想を否定し佐藤の暴走を止めるために立ち向かうことを決めた永井。
政府に根深い怨みをもつ佐藤の理想郷とは・・・
永井は佐藤にどうやって立ち向かっていくのか・・・
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実写映画『亜人』のキャストと相関図
引用元:http://ajin-movie.com/
永井 圭(佐藤 健)
突然の事故で死亡するも生き返り国内3人目の亜人として政府に人体実験をされる。同じ亜人の佐藤がテロリストとして政府と戦うことを止めることになるのだが・・・
佐藤(綾野 剛)亜人テロリーダー
政府から20年ものあいだ人体実験を受けていた。政府に恨みを持つだけでなく人を殺すことを楽しむように亜人の能力を最大限いかして殺りくを繰り返す。
田中(城田 優)亜人テログループ
亜人として政府から人体実験されているところを佐藤によって救い出される。佐藤の思想に共感するも殺りくを楽しむ佐藤とは違いむやみな殺りくはしない。政府への恨みは持ちつつも自分を救出してくれた佐藤への恩を感じていること・佐藤が政府から受けた仕打ちを知ることで佐藤の気持ちを汲んでいるように佐藤の仲間となる。
奥山(千葉 雄大)亜人テログループ
佐藤の思想に共感し仲間となる。右足が悪く車椅子を利用している。コンピュータに強くハッキングを得意とする。
戸崎 優(玉山鉄二)
厚生労働省の亜人管理委員会のトップ。亜人に人体実験をおこなう指揮監督をとる。亜人を人と扱わず冷酷な態度をとる。
下村 泉(川栄 李奈)
戸崎の秘書でありボディガード。小柄な女性でありながら戸崎のボディガードをつとめるには秘密がある。
永井 彗里子(浜辺 美波)
永井圭の妹。入院しているところを亜人の田中に襲撃されてしまうのだが・・・
IBMの声(宮野 真守)
インビジブル・ブラック・マターの略。亜人の身体からでる黒い粒子が結合して現れる。この黒い粒子は人間には見ることができない。劇中では「黒い幽霊」「クロちゃん」などとよばれている。
実写映画『亜人』の感想と評価
引用元:http://ajin-movie.com/
まず女性の私には映画の序盤からの人体実験シーンで顔をしかめながらみる位ちょっとグロい。ただ原作もアニメも知らない私からしたら若干のグロさを不快に思わない位に心理戦が展開されるストーリーに引き込まれていった。
さすが500万部以上売り上げるくらい大人気コミックになるわけだと納得。
TVアニメ化、劇場版アニメ映画化、ノベライズ小説化と展開していくのもうなづける。
亜人を通して人間の汚さも感じるが、人間の素晴らしさも感じられました。
実写映画『亜人』の魅力はストーリーに加えてアクションがあげられます。
亜人 VS 人間(政府関係)
亜人 VS 亜人
IBM VS IBM
の戦いが繰り広げられるのですが、死ぬことで身体を蘇生させることができる亜人ですから何回死ぬんだってくらい死にまくります。
亜人をとらえるために政府の人間が大勢で亜人の佐藤に立ち向かうのですが、佐藤は亜人としての特性を熟知しているので大勢に襲われても戦い方を知っています。だから政府の人間がとにかく殺られる。
そして永井と佐藤の亜人 VS 亜人の戦いは特にスゴイ!!
亜人は身体から黒い粒子をだして「黒い幽霊=IBM(読み方が人によって違うだけで同じもの)」の化物のような物体を作ることができます。この亜人のIBM同士の戦いはVFX技術が用いられ実写映画『亜人』の一番の見所と言っても過言ではないと思います!!
亜人は自らがだす黒い粒子でIBMという怪物のようなものを作り出すことができるのですが・・・
永井(佐藤 健)が自分のIBMとうまく連携を取るまでの過程が面白いんです。
このIBM(永井は黒い幽霊と呼びます)ですが自分の分身ではないんですね。だから永井が自分のIBMを思い通りにコントロールしたくても最初はできないんです。
しかもIBMには、それぞれ亜人の気質というか性格と似たようなところがある。だから永井がIBMをコントロールして連携を取るためにIBMを訓練していくシーンがあります。亜人とIBMのやり取りの中でクスッと笑えるコメディ要素が入っていて面白かったですよ。
あとは佐藤健と綾野剛がソフトマッチョな上半身の裸体を披露します。いいもの見たなぁと単純に思いましたよ。
実写映画『亜人』の監督
引用元:http://ajin-movie.com/
監督は『踊る大捜査線』シリーズでおなじみの本広克行氏。
原作は現在も連載が続いていますしTVアニメ化も劇場映画化もされている中で、実写映画化という実写版ならではのオリジナリティも求められる中でどうまとめるのか難しいところではあったと思います。
私は原作もアニメも知らない立場の人間としては109分楽しめました。
※※※余談※※※
『踊る大捜査線』シリーズで有名な本広克行監督ですが、私は個人的には映画『サマータイムマシーン・ブルース』という瑛太と上野樹里主演のタイムトラベルコメディ(勝手に名付けました)がオススメです。
劇団ローヨッパ企画の舞台作品が元なので舞台好きな方にもオススメしたいですしストーリーが面白い!!上映当時は無名だったムロツヨシもでていますよ。
※※余談終わり※※
あとはすごく細かいことで気になった点があるのでご報告・・・
個人的に気になったのは映画の途中ででてくる闇商人役の品川庄司の品川さんの演技が「クサい!」「とにかくクサイ」「こりゃまたくさい」「あーくさ~い」by チャーリ浜
そしてエンドロールにお笑い芸人で元弾丸ジャッキーの「オラキオ」の名前があったけど何処に出てた??本当にいた??けどまぁ~どうでもいいや・・・って思ったことです。
原作を先に見ないほうがよい理由とは
私は原作のコミックもアニメも見ていない。主人はコミックもアニメも見ている状態で映画を見ました。そのことで私にとって「やめてくれ~」って思うことが起こってしまったのです。
まず映画を見たことでコミックやアニメも同じなんだろうか?実写はどんなオリジナル要素が加わっているのか?を知りたくなったんですね。
それをボソッと主人に言ったら・・・しゃべるしゃべる。それも親切丁寧に。※主人は営業職で人に伝わる喋り方が得意なので、まぁ~アホな私にも分かりやすく教えてくれましたよ。
いや・・・今からコミックもアニメもみたいと思ってたんですけど・・・
でも主人には悪気がないことが分かっていたので私はウンウンって聞いていました。
だってあんなに目をランランとさせて話す主人の話の腰を折りたくなかったんです!!
そうゆうこともありつつ、他にも映画館で遭遇したカップルを見て思ったのです。男性の方が監督の編集の仕方とかアニメと映画の違いを女性に熱弁してたのを聞いて・・・
原作やアニメを知らない人にはその内容を先に教えない方がいいんでないの?と
実写映画『亜人』の感想を見ると、原作やアニメとの違い・登場人物の描かれていない深い背景などが描かれていない残念さなどが感想として上がってきています。
ですが2時間弱で実写映画としてのオリジナリティも備えつつエンタテイメント性も考えストーリーをまとめなければいけない難しさ。ましてや十人十色というように一人一人違う感覚を持っています。
その中で大衆よりにエンタテイメント(アクション)を持たせつつ原作の肝の要素をキャスト選別も含めうまく実写映画として仕上げられたのではないかと思うのです。
よって109分で『亜人』のエッセンスを感じ取れてアクションも楽しめる、なおかつイケメン俳優の演技も見られる実写映画『亜人』は原作やアニメを見ていない人にこそオススメしたいなぁと感じたのでした。
あとがき
実写映画『亜人』の感想をツラツラと書いてきましたが原作・アニメとも知らない私も、原作・アニメを知っている主人もシンプルに映画館にいって見る価値があったなぁと思えました。
- アクションが楽しめる
- ストーリーに引き込まれる
- 人間の本質を問うような重い題材でありつつもコメディ要素もある
もし原作のコミックもアニメも見たことない人と一緒に映画を見るようなことがあれば個人的にお願いがあります。
- コミックやアニメとどう違うのか
- 監督目線であの要素は入れるべきだ
などの評論はしないであげて下さい。コミックやアニメではどう描かれているのかなぁ~と興味をもった矢先、相手の出鼻をくじくことになりかねません。
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